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元マッキンゼー採用マネジャーが書いた「採用基準」は、超わかりやすいリーダーシップ論の入門書

マッキンゼー本の中でもかなり良書

マッキンゼーの採用担当マネジャーが書いた本で、かつ「採用基準」という非常いストレートなタイトルも相まって、マッキンゼーに入りたい就活生あるいは転職希望者の対策本のようないでたちだがそうではない。マッキンゼーの採用基準という点では間違いないが、それにとどまらず、優秀なビジネスパーソンの条件としての「リーダーシップ」について書かれた本。マッキンゼー出身者が書いた本はかなりたくさんあるが、その中でも非常に良書だと感じた。それは同社の採用・育成担当として、一番そのメソッドを体系化言語化しているからだと思われる。

 

 

はじめから終わりまでずっとリーダーシップについて熱弁する本

マッキンゼーの採用基準として重要だとされているのは以下の3点

1.リーダーシップ

2.地頭力

3.英語力

 

特に日本においては1のリーダーシップという概念自体が正しく認識されておらず、それ故、リーダーシップが非常に重要だという認識も薄い。

 

リーダーシップとは?

ここにいう「リーダー」とは成果を達成する人。リーダーシップとは成果主義と密接に結びついた概念である。逆に成果を強烈に求めない場面においては、リーダーシップはそれほど必要とされない。

 

日本的な感覚では「役職=リーダー」だが、そうではなく、チームの成果を最大化するためには全員がリーダーであり、リーダーシップを発揮する人でなくてはならない。誰か一人がリーダーでその他はフォロワーではない。

 

リーダーがなすべき4つの仕事

1.目標を掲げる

リーダーに求められるのは、チームが目指すべき成果目標を定義すること。そしてその目標は、メンバーを十分に鼓舞できるものである。組織のメンバーを奮い立たせる目標を設定することはリーダーの重要な仕事のひとつであり、自分性格に合わないからやらなくてもよい、という類いのものではない。

 

変化への対応力が高い人ではなく、むしろ変化を起こす力のある人が求められる。変わっていく社会に対応する力をもつ人ではなく社会なり、組織なりを自ら帰られる人という意味。同様に、目標を誰かから与えられ、それを達成するために働くだけの人はリーダーではない。リーダーにとって目標は自分で掲げるものである。

 

2.先頭を走る

公衆の前に自らをさらし、結果がうまくいかない場合も含めて、そのリスクや責任を引き受ける覚悟があり、結果として恥をかいたり損をする可能性も受け入れる、受容度の高い人。

 

3.決める

過去のことならともかく、未来のことに関して情報が十分にそろうことはない。リーダーの役目は過去の情報を整理してまとめることではなく、未来に向けて決断をすること、常に不十分な情報しか存在しない中で決断することを求められる。

 

4.伝える

 一定数以上の組織を率いる、あるいは多様な価値観を持つ人びとが混在している場合、成果を出すのがきわめて困難な状況では、言葉によって人を動かすことが必須。

 

マッキンゼー流のリーダーシップを学ぶための基本動作

1.バリューを出す=何らかの成果を生む

短い時間単位でも成果を意識した仕事の進め方を意識すること。何も発言しない一時間の会議は、完全に無駄な時間であって、給料泥棒とみなされる。

 

2.ポジションをとれ=あなたの意見は何か(so What?)

早めにポジションを取ることにより、さまざまな問題が浮かび上がり、改善や修正も素早く行えるようになる。仮でも良いのでポジションをとって結論を出さないと、外部から反対意見さえ集めることができず、何を改善すれば良いのか見えてこない。

 

3.自分の仕事のリーダーは自分

自分の仕事に関しては自分がリーダーであり、パートナーやマネジャーを含めた関係者をどうつかって成果を最大化するのか、それを考えるのが自分の仕事

 

4.ホワイトボードの前に立つ

ホワイトボードの前に立って議論をリーダーシップをとるには、会議の参加者が発する意見を全体像の中でとらえ、論点を整理して議論のポイントを明確にしたり、膠着した議論を前に進めるために視点を転換したり、さまざまなスキルがもとめられる。

 

おまけ:リーダーシップを学ぶスタンス

リーダーシップは今すぐ発揮してください。できない部分については、次回からどう改善すればいいかを学びましょう。