寝不足ジラフ

音楽、映画、本、旅、インテリア、ファッションとか

【ネタバレあり】最後2行の壮絶ラスト。最近映画化された「イニシエーション・ラブ」を読んで。

まじでラストはすごい。その最後2行で物語全体が変わる

久々にラストでおおお〜ってなる小説。事前に「ラストがすごい」、とか、「必ず読み返す」、とか言われているだけはある。kindleでも出ており、1日あればさくっと読めてしまう手軽さなので、最近映画化されたけど、これはまず小説を読むべきかと(映画まだ見に行ってないけど)。

 

僕は私はそんなまどろっこしいのはごめんだという方は、以下のあらすじとトリックをどうぞ。

 

side-A(前編)

舞台は静岡県。大学4回生である鈴木夕樹(たっくん)と歯科衛生士として働く成岡繭子(マユ)の恋愛ストーリー。二人は合コンで出会い、付き合いははじめ、順調な関係が描かれる。

 

side-B(後編)

舞台は東京~静岡をまたいで展開。就職して東京に異動になった、たっくんと、マユの遠距離恋愛ストーリー。たっくんは、東京で出会った女性、石丸と関係をもつようになり、物語はたっくんの二股に展開する。しかし、物語最後の2行目で「たっくん」はside-Aの「たっくん=鈴木夕樹」ではなく、全く別人の「たっくん=鈴木辰也」であることが明らかになる。

 

トリック

読者はside-A→Bが時系列にそって展開されていると錯覚させられる。たっくんという愛称が同じことで、マユと恋愛している相手は同一人物かと思いきや、実は別人で、一見たっくんの二股の話に見えて、sideAとBはほぼ同時進行して進む、マユの二股も描いている。

 

恋愛小説らしからぬ、大仕掛けはあるものの、これはやっぱり恋愛小説で、それを強く感じたのは、表題でもある「イニシエーション・ラブ」の説明が作中で出てくるシーン。

 

「そう。子供から大人になるための儀式。私たちの恋愛なんてそんなもんだよって、彼は別れ際にそう言ったの。初めて恋愛を体験したときには誰でも、この愛は絶対だと思い込む。絶対って言葉を使っちゃう。でも人間にはーこの世には、絶対なんてことはないんだよって、いつかわかるときがくる。それがわかるようになって初めて大人になるっていうのかな。それをわからせてくれる恋愛のことを、彼はイニシエーションって言葉で表現してたの。‥」

 

なるほど。深い。

 

しかし、これはどういう風に映画化したんだろう。。普通に考えれば、小説だからこそ仕掛けられたトリックなはず。。気になるので近々見に行こう。