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寝不足ジラフ

音楽、映画、本、旅、インテリア、ファッションとか

映画:「セッション」 これは、まさに音楽バトル

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これは、まさに音楽バトル

映画「セッション」を見ました。名門音楽大学でジャズドラマーを志す青年ニーマン(マイルズ・テラー)と、鬼教授フレッチャー(J・K・シモンズ)との間で繰り広げられる音楽バトル。まさにバトル、というのにふさわしいストーリーだと思います。

 

 

106分とコンパクトな構成の映画ではありますが、ストーリー展開の秀逸さと、演奏シーンの迫力でまったく物足りなさを感じさせない、むしろだいぶ手に汗握る映画です(映画館で観終わったとき、あれ、これくらいしか時間経ってないのかと思ったくらい)。

 

流血、暴力、罵声、、これが道を極めるということか…

もう途中からは音楽というよりは苦行のようになっていきます。主人公は練習でドラムを叩きすぎて手から激しく流血するわ、教授は主人公をバシバシ殴るわ、マイクスタンドをぶん投げるわ。。。J・Kシモンズの鬼演技が冴えわたってます。メイキングではあまりのシモンズの迫力に、監督自身もびびりました、みたいなことを言ってるくらい。スポーツの世界では鬼教官のイメージなんとなくあるけど、音楽でここまでは想像できなんだ。

 

そして何と言っても最大の見どころは最後のステージ

ある意味、教授と生徒として、途中からは敵同士として、二人の関係は展開していくわけですが、最後の最後ではミュージシャン同士としてぶつかり合います。

 

ラストのおよそ10分におよぶ「キャラバン(Caravan)」の演奏では、主人公の鬼気迫るドラミングによってバンド全体が飲み込まれ、ドライブしていくトリハダもののエンディングになってます。まるでドラムがバンド全体を乗せて駆け回っているかのような、そんな迫力。

 

映画観終わった後、サウンドトラックをさっそくAppleMusicで聴いてます。キャラバンも9分超の演奏で入ってます。ドラムのみならず、管楽器の切れ味もかっこいい。トロンボーンのソロなんて珍しいな、と思っていたら、デュークエリントンとトロンボーン奏者(ファン・ティゾール)が作曲したからなんですね。

 

アカデミー3部門受賞

映画の話にも戻ると、知らなかったけどJ・K・シモンズは昔作曲を勉強していたようで、音楽的なバックグラウンドはあったようです。一方マイルズ・テラーはよくあれだけドラミングを練習したなあと。編集でうまいこと見せた部分もあったのだと思いますが、そうはいってもそれなりに練習しないとあの絵は撮れないはず。

 

アカデミー賞も、J・Kシモンズの助演男優賞、そのほか録音賞、編集賞と三部門で受賞しているすごい映画です。そのわりに公開劇場が少ないですが。。

 

音楽好きはもちろん、そうでない人もストーリーが結構秀逸なので楽しめると思います。