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寝不足ジラフ

音楽、映画、本、旅、インテリア、ファッションとか

本:世界的デザイナー「佐藤オオキのスピード仕事術」を読んで。デザインという武器をもった経営コンサルの仕事哲学。

 

デザインオフィス「nendo(ネンド)」代表の佐藤オオキの新著「佐藤オオキのスピード仕事術」を読んだ。前に比べると、メディア露出も増えて、有名になってきている感が。世界中の著名ブランド・企業とプロジェクトを手がける若手デザイナーで、事業も急拡大しているらしい。

 

 

本を読むとムンムン感じるのは、この佐藤オオキという人、デザイナーという職種でありながら、もう一つの軸は経営コンサルタントだなと。というか経営コンサルタントがそのソリューションとしてデザインを使っているという感じ。メインの軸足は経営コンサルな気がする。

 

本の内容としては、小手先の時間管理術や、スケジュール管理、ツール紹介ではなく、仕事の進め方に関する佐藤オオキ自体のポリシーや考え方について書かれている。ハック的なものを期待して読むと肩透かしを食うと思うので注意。ここで書かれているのは、彼の仕事哲学みたいなものだと思う。

 

以下、ピンときた場所の抜粋。

 

大切なのは「決めること」だというのが私の考えです。二択なら、決断のうち50%は正しいほうを選べるはずです。半分は成功すると考えれば悪い確率ではない。決断に時間をかけることは、間違った決断をするよりも悪影響が大きい

 

大切なのは多くの選択肢から二つに絞る力だ

 

では選択肢を二つに絞るときに何を重視するのかというと、私はいつも「長所が最も大きいもの」でかつ「方向性がまったく異なるもの」はどれかを考えます。

 

10年後にやりたい仕事は今すぐやる。自分が携わった仕事は、自分の未来を左右します。だからこそ、意地でもやりたいと思うものがあるのなら、どんなに時間やお金がかかってもそれをやり遂げたほうがいい

 

課題の分析ができておらず「着地点」がわからないまま仕事を進めれば、スピードを上げることもクオリティを高めることも望めない。

 

プロジェクト全体を俯瞰してみると、最初にしっかり必要な情報を集めることこそがスピードアップの秘訣

 

打ち合わせでは「過去」「現在」「未来」の時間軸を意識してクライアントから話しを聞くようにしている

 

当たり前にやっていることが実は大きな強みであることが多く、そこに目をつけて強みを引き出すのもデザイナーの仕事の一つ

 

ビジネスの場では「いくらお金がかかったか」に目が向きがちで、「どれくらい時間がかかったか」を同じレベルで常に考えている人は多くないかもしれない

 

アイディアを考えることに関して言えば、時間をかけることにはまったく意味がない。この仕事は時間をかけることによって質が高まるものかどうかということを意識する視点を持っておくことが重要

 

アイディアは思いつくものではなく、ロジカルに考えつくものという感覚

 

課題を分割し、あえて局地戦に持ち込むのです。課題を分割して部分解を出すことに徹するとアイディアはぐっと考えやすくなります。柔軟にアイディアを考えるには物や情報を整理しすぎないことも大切

 

やみくもにたくさんの案を並べて「選べる満足感」を演出するだけでは、プロジェクトの方向性を固めるには足りない…プロジェクトをブレずに進めていくためには最初に提示する案の一つひとつに異なる方向性を持たせるよう意識する

 

アウトプットのクオリティを高く保てれば、仮に短期的に損をしたとしても、それが次の仕事の営業になり、最終的には売り上げにもつながる。

 

お金については貯めることより、常にどこに使うべきかを考え、投資し続けること、この発想こそがビジネスを加速させるための組織作りにおいては重要

 

他人が頑張らないところで一生懸命やるというのは投資効率を上げるという観点では大きなポイント

 

コンセプトとは「電話で誰かに伝えられるくらいシンプルな短い文章でいえるもの」「電話で話して「それ面白そうだね」と言ってもらえるようなもの」